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9月に読んだ本・その1
2007.10.05 Fri
でかした、ジーヴス!―ウッドハウス・コレクション (ウッドハウス・コレクション) でかした、ジーヴス!―ウッドハウス・コレクション (ウッドハウス・コレクション)
P.G. ウッドハウス (2006/07)
国書刊行会

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・「でかした、ジーヴス!」/P・G・ウッドハウス

愛すべきマンネリズム。あいかわらず周りのトラブルに巻き込まれ倒すバーティーと、その後始末をさくさくとこなすジーヴス。たまに自分で解決しようとして更に事態をややこしくするバーティーに、あえて手を差し伸べないジーヴスが好きデス。最近はバーティーの恋路を公然と邪魔するようになってきたし、このままいくとバーティーはおそらく一生独身。

巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (1963年) 巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (1963年)
石井 好子 (1963)
暮しの手帖社

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・「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」/石井好子

恩田陸さんのエッセイ「小説以外」で紹介されていた料理エッセイ。パスタではなくスパゲッティと書いてあるのがなんだか懐かしい(昭和38年初版)。ジーヴス本にも書かれていたけど、イギリス人のアフタヌーンティーに対するこだわりはたいしたものですな。昼食は抜いても平気だけど、3時のお茶の時間をないがしろにされると猛然と腹を立て、アメリカ人が紅茶を分厚いマグカップでがぶがぶ飲むのが我慢ならないらしい(笑)。

この本に紹介されている料理はどれも簡単で美味しそう。なんせ古い本なのでいまどきの料理本みたいに普通のご家庭にはないだろそれ!みたいな材料がでてこないのもいい。シンプルだけど行間からいい匂いがふーっとしそうな描写に思わずよだれこきそうになります。

カルチェ・ラタン (集英社文庫) カルチェ・ラタン (集英社文庫)
佐藤 賢一 (2003/08)
集英社

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・「カルチェ・ラタン」/佐藤賢一

いきつけのサイトさんで紹介されていて面白そうだったので読みました。いや実に面白かったです。作者がどこまで真剣なのかわからなくなるような面白さ(笑)。

舞台は1563年のパリ。ある靴職人が行方不明になり、その事件を担当することになったのが新米夜警隊長のドニ・クルパン。パリでも有数のお金持ちの次男坊であるクルパンくんは性格はいいがちょっぴり頭が弱く気も弱くおまけに童貞。親の七光で夜警隊長になったものの、古参の部下たちには軽くあしらわれ孤立無援の状態。そこで事件解決の協力を仰いだのが元家庭教師で神学僧のミシェル。

頭脳明晰・容姿端麗、おまけに家柄までずば抜けていて、唯一の欠点が女にだらしないことというミシェル(ただし頭は河童。神学僧だからね。しょうがないよね)はクルパンの憧れの男であり世界で一番頼りになる存在。のび太におけるドラえもんですな。なにかといえば「助けて!マギステルー!!」と泣くクルパン。ちなみに22歳ですがなにか。

ミシェルと協力して捜査を進めるうちに、やがて事件の背後にうごめく陰謀が明らかになっていく・・・というミステリーと同時進行で進むのがクルパン童貞物語。モテモテのミシェルに「童貞なんか大事に持ってたってしょうがない。さっさと捨てろ!」と言われても、「結婚するまでは清いままでいるのデス!」と頑なに童貞道を行くクルパンくん。

「それってカカちんやん!」と思ったが最後、そのあとずーっとクルパン=カカちん、ミシェル=マルさまで変換して読んでしまったけど、あのカカがちょっとしたことでびすびす泣き崩れるわけありませんな(笑)。

最初こそどこののび太かと思ったクルパンが次第に成長し、いっちょ前になっていくのも楽しい青春ミステリーでしたが、残念ながら萌えるまではいかず(悔)。キャラ的にミシェルは大好物のはずなんだけど、どうしてもあの河童頭が私の妄想力の邪魔をします。「仮面の真実」のベタニで変換すればなんとか!ってそこまでせずともよい。
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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

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