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4月に読んだ本・その2
2007.04.30 Mon
つまみぐい文学食堂 つまみぐい文学食堂
柴田 元幸 (2006/12)
角川書店

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・「つまみぐい文学食堂」/柴田元幸

ポール・オースターやエドワード・ゴーリーの翻訳でお馴染みの柴田元幸さんの、英米文学を「食」の観点から調理したエッセイ集。

大抵の場合、こういうエッセイ集って「これ食べてみたーい」と思わせるような美味しそうな食べ物がたくさん紹介されているもんですが、この本の場合むしろ逆。食べ物はもとより、家族で幸せに食卓を囲む場面も稀ときました。

例えば、「ムーン・パレス(ポール・オースター)」に出てくるチキン・ホットパイ。父親の看病で心身ともに疲れきっている主人公の青年は、ある日偶然立ち寄った食堂の定食にチキン・ホットパイを見つけ、母親と過ごした温かい思い出とともにそれを注文。

ところが、やがてウェイトレスが戻ってきて「すみません。今日は売り切れです」と告げられ、そんな些細なことに≪屋根が落ちてきたような衝撃を受け≫、涙まで溢れてくるという主人公の弱りっぷりには同情するしかなく(口がもうチキン・ホットパイになってたんだよねえ。わかるよ、その気持ち←そんな問題ではない)。

ここでチキン・ホットパイを食べられたからといって何が変わるわけでもないんだろうけど、なんかちょっと元気がでる。思い出の食べ物ってそういうところありますよね。

鳥の話はさらにエスカレートし、実在した首なし鶏(斬り方が下手だったため頚静脈と脳幹がほぼ無傷で残ってしまい、約1年半に渡って頭がないまま生きていたらしいっす!ぎゃ!)の話なんか、医学的には不思議ではなくても、絵的には完全にホラー。ミラクル・マイクなんて名前付けられてもなあ。可愛がるにも勇気がいるよ。

そんなわけでお腹が空いている時に読んでも平気という、珍しいタイプの食文学エッセイでした。ちなみに私が食べ物の描写が上手いと思う作家は田中芳樹さんと宮部みゆきさん。漫画家ではよしながふみさんとオノ・ナツメさん。このひとたちの作品は読んでると食べたさのあまり切なくなります(笑)。

ハイジの白パンとチーズ、ちびくろサンボのトラのバターで作ったホットケーキは永遠の憧れ~。「リンバロストの乙女」にもたくさん美味しそうなものが出てきた記憶ありです。実際に食べてみたのは、杉浦日向子さんの「ごくらくちんみ」に出てきた豆腐よう。赤麹のリアルな赤に最初はびびったけど、ねっとり濃厚な味にすっかりやられ以来病みつき。映画、「クレイマー・クレイマー」のフレンチ・トーストにも一時ハマったことがありました。次はキリックのトーステッド・チーズを作ってみるか(カロリー高そう!)。

新釈 走れメロス 他四篇 新釈 走れメロス 他四篇
森見 登美彦 (2007/03/13)
祥伝社

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・「新釈 走れメロス 他四篇」/森見登美彦

めざましTVで今一番編集者がオススメしたい作家として名前が挙がっていた森見さん。「夜は短し歩けよ乙女」が気になってたんですが、まずこの短編集から読んでみました。

収録作の「山月記」、「藪の中」、「走れメロス」、「桜の森の満開の下」、「百物語」の内、原典を読んだ事があったのが「走れメロス」だけというのは情けなくないか(それも教科書に載ってたからやむなく読んだ)>自分。他の作品も原典を知っていたらなおさら楽しめたかも?と思いつつ、どれも面白かった。中でも「走れメロス」の馬鹿馬鹿しさは最高でした。他人には到底理解し得ない友情というのも確かにあるのだと(笑)。

森見さんの作品はどれも京都が舞台で、出てくる大学生はみんな京大生らしいですな(ご本人も京都大学出身)。京大って何度か前を通ったことがあるけど、日本屈指の最高学府だとはとても思えぬ一種異様な空間でした。なんか時代が止まってそうな気がするんですよね~(笑)。あんまり就職するひとがいないってのはホンマでしょうか。
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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

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