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夜のカフェテラスで再会すればいい。
2007.05.19 Sat
confidents.jpg

≪三谷幸喜+ゴッホ!≫ふたりのファンとしては見逃すわけにはいかなかった「コンフィダント・絆~Les CONFIDENTS~」。

うまい具合にチケットが取れたので、本日ひとりで鑑賞してまいりました。場所は「シアターBRAVA!」。ここって多分数年前に劇団四季の「美女と野獣」を観たところだと思うのですが、劇場としてはやや観にくいかな。もうちょっと前の座席との間にスペースがあればと思いました。最近のシネコンの足元ゆったりが当たり前になってる身にはちと狭い。

それはさておき、芝居の方は素晴らしかった!以下、ネタばれ盛大に含みます(無駄に長いよ!)。
舞台は19世紀のパリ。ボロボロのアトリエを共同で借りている4人の画家、スーラ(中井貴一)、ゴーギャン(寺脇康文)、ゴッホ(生瀬勝久)、シュフネッケル(相島一之)は、「いつか画家として成功してみせる!」という同じ夢を追いかける仲間であり友人でもあります。

優しくて面倒見のいいシュフネッケルを中心に、真面目なスーラ、自由奔放で超悲観論者のゴッホ、なにかというとゴッホに甘えられる(愚痴の聞き役)色男のゴーギャンの共同生活は、ケンカを繰り返しながらも実に楽しそう。

特に4人の中でも末っ子的というか、おミソのゴッホの我儘ぶりが最高でした。空気は読まないし同じ話ばかり何度もするしで、正直最悪(笑)。なのに本人は傷つきやすくてすぐ拗ねるんですよね。いい加減キレたゴーギャンが、「またあいつが落ち込んでるようだけど、今後一切励ましたりするなよ!」と他の二人に釘を刺したくなる気持ちもよくわかる。でもそういうゴーギャンがいの一番に励ましちゃったりするのだけど(笑)。なんかほっとけないんですよね、ゴッホって。アホな子ほど可愛いってやつ。

そんな4人の前に絵のモデルとして現れたのがルイーズ(堀内敬子)。男所帯に女がひとりってことで案の定色恋沙汰になるのだけど、ここでも4人の彼女に対するアプローチの違いが出ていて面白かった。

「ルイーズはあくまでもモデル。僕らの仲間~♪」という健全なるスタンスのシュフネッケル、人畜無害な天然キャラのくせに一番最初に彼女と寝ちゃったゴッホ、色男らしくきっちりと口説き去る女は追わない男前なゴーギャン、遠まわしに告白しやんわりと断られるスーラ。やっぱりゴッホが一番タチ悪いな。

ルイーズの加入により4人の仲がぎくしゃくするかと思いきや、逆に彼女をモデルにしたいと申し出てきたチビ太(ロートレックのことです)からルイーズを奪い返すのだ!と≪打倒チビ太!≫に団結する4人。とりあえず絵を描け!絵を!と思わなくもないのですが、4人の共同生活は順調に進んでいるように見えます。

しかしいかんせん才能に差がありすぎました。

すでにある程度の成功を収めているスーラや、「俺はどこでだって1人で生きていけるのさ」と嘯くゴーギャンでさえもが、「こいつにだけは敵わない・・・」と認めざるを得ないゴッホの圧倒的な才能。世間ではまったく相手にされていないゴッホだけど、ふたりには判るんですよね彼の天才が。

スーラにいたっては「俺の絵を見てどうすればよくなるのか教えてくれ!」と懇願する始末で、じゃあって感じで彼の絵を見たゴッホが一言、「俺なら最初から描きなおすね」。思わず吹き出したと同時に「許せない!」と思ったなあ。これだから天才って奴はイヤなんだ。

ところが逆に一番絵心のないシュフネッケルにはゴッホの凄さがわからない。あまつさえ、ゴッホの絵を批判しゴーギャンの絵を誉める。これがゴッホとゴーギャンの心を同時に傷つけ、最終的に4人の共同生活も破局を迎えます。

「自分の絵と僕たちの絵の違いがわかるかい?」と尋ねるスーラに「たいした差はないと思う」と答えるシュフネッケル。「だからキミはダメなんだ。正直全然違う。絵を観る才能もない人間に絵は描けない」と引導を渡すスーラ。「一度もキミを芸術家の仲間だと思ったことはない。今だから言うけど」と追い討ちをかけるゴーギャン、ゴッホ。

物凄く残酷だと思いました。確かに彼には絵の才能はないかもしれないし、ただ絵描きごっこがやりたかっただけかも知れない。でもホントに(自分に才能がないってことを)わかってなかったとは思わないんですよね。だってこのひと全然、絵を描かないんですよ。他の3人がなんだかんだ言いながら絵を完成させるのに比べ彼は描かない。というか描けなかったのではないかと。

それでも最後まで共同生活を続けようと、自分は後見人でもいいからと、3人に縋るシュフネッケルが痛々しくて最後は思い切りもらい泣きしてしまった。私も子供の頃から絵は苦手だったもん。気持ち、わかります・・・(一緒にしないでやれ)。それにしても彼は絵を描く人が好きなんだね。ある意味マニアだよね。

そんなシュフネッケルさんの口癖が「大丈夫!」。ゴッホとゴーギャンがケンカする度に、「大丈夫!」と飛び出していったゴッホを追いかける役がシュフネッケルさんで、そういう大丈夫だよと言ってくれるひと、心を許せる相手のことを”コンフィダント”と言うのだそうです。

タイトルロールが一番地味な男だったとは、泣かせるなあ三谷さん。

「友情なんてはじめからなかった」という台詞と最後の場面の幸福感のギャップがいいです。いつか道はわかれるかもしれない。でも最初から彼らの間になにもなかったわけじゃないのだ。

それと、展覧会に出す絵がゴーギャンの方に決まったあと、またまた飛び出してったゴッホが(ホントに激しいねこのひとは)ふらりと舞い戻ってきて、ゴーギャン持参のヤギのチーズを「どうやって食べるの?」と聞く場面がなぜか好きです。なんにも言わないでちょこっと切って渡してやるゴーギャンと、それを黙ってもぐもぐ食べるゴッホ。ゴッホに会えることがあれば聞いてみたい。「なんでそんなにゴーギャンが好きなのかと」。
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舞台 * 22:24 * comments(2) * trackbacks(0)
COMENNTS
私、函館なんて島国にいるので
都会でやってるお芝居なんて
ほぼ、見れることはないです。

ただ、評判やら何やらで「いいなあ」って
思う程度で。

そして、この日記を読んで
このお芝居が、本当に見たいと思いました。

好きなんですよーーー
女には入れないような、男同士の友情物。
映画でいうと「ヤングガン」みたいなの。

あーー見たい!!
お芝居も、映画のように、次々DVDになるといいのに。。。
のりむぅ * URL * 2007.05.29 Tue * [ 編集]
東京公演の時にカメラが入ってたそうです。

のりむぅさんにもぜひ観ていただきたいです。(ネタばれさんざんしといて言えた義理じゃありませんが)。

>女には入れないような、男同士の友情物。

まさに、同性としてツキンとくるような台詞もあります。
悔しいけど、泣いてもどうしようもないんですよね・・・・。
女の涙は武器になるなんて、ありゃ嘘。
濃い男の友情の前には、女の存在なんて非力なもんです。

三谷さんの作品はDVDになるのも早そうですから、機会があればぜひご覧になってくださいね~。

ちあき * URL * 2007.05.31 Thu * [ 編集]
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