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京極読了
2006.10.15 Sun
事件の全体像は掴めないまでも、連続する毒殺事件の中心にいる人間が誰なのかとか、そいつがなんでそんなことをするのか?てことはうっすらわかりました。そうじゃなければいいなと思ってたけど残念ながら私の拙い予想は当たってしまいましたよ。

以下ネタばれ含む感想です。
後味悪いんですよね。結局のとこ死に損殺し損が連続してたのかよと。一番最初に死んだ男には1ミリの同情の気持ちはないし、むしろ犯人よくやった!と言いたいくらいだけど、他のひとは浮かばれないやね。特に女子2名に関しては可哀想すぎる。死んでないひとも含めると計4人の女性がひとりの女のせいで酷い目に合って、そのことにはムカっ腹が立ってしょうがないけど、この女のことを責め切れない自分もいる。

多かれ少なかれ誰にでもあると思うんですよね、彼女と同じ邪な気持ちって。しかもただ邪なだけでなく、良心の呵責も感じてるわけで、その点では普通のひとなんだなと(京極に言わせると普通のひともまともなひともいないらしいけど)。だから、なんつうか残念。エノさんの昔の彼女にこんなことして欲しくなかった。

そういうわけで、エノさんファンとしては読後がっくりきちゃうような話だったんですが、そのがっくりを補って余りあるのが京極の一言。「榎木津に辛い言葉を言わせたくなかった」からわざわざ大磯(あれ平塚だっけか)まで正装して出張ってきたんだよね。もうこの一言で少なくとも私は救われたよ。関口もあれはあれなりにエノさんのことを心配してるみたいだし(猿の場合、その心配ぶりさえ無視されるあたりが悲しいのですが、猿ごときに心配されるようじゃエノさんも終わりだもんね)、女運はとことんない探偵も友達(と下僕)には恵まれたなと。

でも、なんだかんだゆってあのエノさんが常にないくらいシリアスになってまで心配で様子を伺いに来たってスゴイことだと思う。あの女、最終的に天罰が下ったとは言えそれだけは幸せだ。


次は「鵺の碑」ですか。いつもどおりエノさんが大暴れして悪い奴がばったばったとなぎ倒されていくような痛快なお話でありますように。今回ばかりは京極の舌も湿りがちだったもんね~。もっと容赦なく苛烈に憑物落しを!

その他読了本

・「ラッシュライフ」/伊坂 幸太郎

これはレビューなんか読まないで白紙の状態で読む本です。ので詳しい感想は書きませんが、なかなか面白かったです。数多い登場人物の中、一番その後が気になるのが就職試験40連敗(ウロ)中のおじさん。幸せになって欲しいです、あなたにだけは。あと犬がいいですね。どういう犬生送ってきたのか知りませんが、なんかすごい過去を背負ってる気がする。

犬繋がりで「家守綺譚」(梨木香歩)も面白かった。いつの時代とは書かれていなかったように思うのですが、鬼とか河童とかそういうのが出てきても不思議じゃない頃の日本(京都近辺?)が舞台のすこうし不思議なお話です。

主人公・綿貫はボートで湖に漕ぎ出したまま行方不明になってしまった友人(高堂)の家の留守を預かることになった売れない作家ですごく人が善い。おまけにちょっと天然入ってるおかげで庭に植わっているサルスペリに惚れられちゃったり、得体の知れない長虫屋につきまとわれたりとなんやかや呼び寄せてしまう体質なのですが、そこをささっと助けてくれるのが飼い犬のゴロー。

このゴロー、賢い上に飼い主の窮状(要するに金がない)もよく判っている素晴らしい犬で、犬好きの隣家の奥さんにおすそ分けを頂きながらも、自分だけ食べちゃってスミマセンてな顔をするのがなんとも可愛い(笑)。元は野良だったゴローを綿貫に飼うように勧めたのは死んだはずの友人・高堂なんだけど、彼によるとゴローはその筋では有名な仲裁犬だそうで、たまにでかい鳥に乗って帰ってきたりもします。よくわからんがカッコイイ!

犬好きはもちろん、「百鬼夜行抄」や「蟲師」なんかが好きなひとには面白いと思います。

家守綺譚 家守綺譚
梨木 香歩 (2006/09)
新潮社

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蟲師といえば、オジョーで映画化されてますね。公開は来年の春だそうです。 公式サイトは全然面白くありませんがオジョーはなかなかそれっぽい。

musisi
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テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

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