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梅雨の晴れ間に。
2007.06.24 Sun
・「モーターサイクル旅行記」と「COMANDANTE」を観てきました。

checomandante.jpg

場所はシネ・ヌーヴォー。大阪・九条にあるミニシアターなんですが、劇団維新派が内装を手がけたそうで、映画館というよりは劇場っぽい雰囲気。「オペラ座の怪人」とかここで観たいなーって感じです。80人弱しか入らない小さな映画館だけどスクリーンの位置が高いので観やすい。足元がもうちょっと広げれば更にいいけど、しょうがないか。

ここに来るのは2回目なんですが、2階にもスクリーンがあるとは知らず。「モーターサイクル~」の方はどこでやるんかいな?ときょろきょろしていると隅の方に怪しげな階段があり、そこを上った先がシネ・ヌーヴォーXでございました。全部で20人入ればいいとこの超ミニミニシアター!つうかホームシアター!

椅子の高さによって前の席との段差をつけるという力技のため、私が座った席は床に足が届かず(笑)。しょうがないので靴を脱いで、誰も座っていない前の席に足を乗っけさせてもらいました。映画が50分しかないので助かったけどあれはちょっとキツイな。

さて肝心の映画の話。

※ネタばれ注意!
「モーターサイクル旅行記」は正直期待ハズレ。チェとアルベルトが旅した道を、同じバイク(ノートン)で辿ってみるというドキュメンタリー映画なんですが、先にガエルくんの「モーターサイクル・ダイアリーズ」を観ちゃったので新鮮味がなく、大柄なカナダ人のゲバラヲタ(主役)がちっさいバイクに跨ってる姿だけがやけにおかしくて印象に残った程度です(身も蓋もない)。

しかもこの兄ちゃん、バイクの振動がキツイツライと文句はいっちょ前なんだけど、やってることはふたりがバイクを預けたガレージを探すとかそんなのばっかり。おまけにそんなガレージの住所は今も昔も存在していないってことがわかっただけという・・・。なんじゃそら!

アルベルトやチェの従兄弟のインタも短くてどこかで聞いた話ばかりだったけど、チェの幼い頃の映像や、なにやら熱心に機械作業や農作業に打ち込むチェの姿を観られただけでもよかったかと。

「COMANDANTE」の方はなかなか面白かったです。オリヴァー・ストーン監督が3日間に渡り行ったインタビューをまとめたドキュメンタリーで、「いつでも撮影をやめることができるなら」というのが条件だったらしいけど、結局、30時間以上カメラを回し続けた間、一度も止める要請はなかったのだとか。

アメリカでは内容が「不快」で「批判的」だという理由で上映禁止になったそうですが、これ検閲したアメリカ人がよっぽどカストロさんのことが嫌いなんでしょうな(笑)。または全く観ていないか。とにかくそんなに目くじら立てまくるような話もしてないと思うのは私が日本人だからでしょうか。

オリヴァー・ストーン監督もいちいち激しくつっこむわけでもなく。キューバ危機やベトナム戦争の話についても、「まあまあキミちょっと聞きなさい。あれはね・・・」とカストロさんが話すのを、時折質問を交える程度であとはじっくり聞いているだけ。

なんつってもカストロさんは当事者だからな。異論反論多々あれど、他の当事者ってほとんど亡くなってるか引退してるかだと思うんですよ。その点未だ現役バリバリのカストロがそう言うんだからもうそうなのかと(笑)。

しかし、撮影当時はまだお元気そうだったカストロさんが、後継者問題について「それが20年後のことなのか、半年後なのか・・・」とか言い出した時は、さすがに「20年て!」とつっこみましたよ(笑)。どんだけやる気やねん。

「常にテロの脅威にさらされている」と仰る反面、えらく呑気そうなところもよかった。周りにいるひととてもSPには見えないし(笑)、「タイタニックはよかった。あれはスクリーンで観るべき映画だ」「もし私がバイアグラのせいで心臓発作を起こして死んだら、キミは勲章をもらえるだろう!」と監督の肩を叩きながら爆笑するカストロって独裁者っていうより、ちょっとした軍の偉いさんって感じだったな。

以前は葉巻が入っていたという缶に今は飴ちゃんがぎっしりなのには笑った。でもその横には拳銃があるのよね。飴とムチが同時に並んでるのって初めて観たけど、なんかすごくカストロっぽい気がしました。

「カストロという新しい独裁者を産み出しただけ」という見方もできるあの革命から50年。アメリカやソ連、中国といった大国と渡り合い、いまや売春婦までが大卒(笑うとこ)という教育制度の充実や、医療費無料を成し遂げ、更にアメリカからの留学生(外国人は学費が無料らしい)を受け入れ、彼らに尊敬されているカストロってやっぱりすごくカッコよかった。若者からの支持率80%!なかなか取れる数字じゃありません。

最後に、帰国するという監督を空港まで自ら送って行くと言い出したカストロさん。「それが一番確実だ。一秒も無駄にするな!」(オーブリー!)。そして別れしなに監督をぐっと抱擁し、「良い人生を」。「あなたも」と応えた監督にさらに「良い人生だ。キミに会えた」。

ここで確実にオリヴァー・ストーン監督は落ちたと思います(笑)。それ以前からも、「なんだかんだはぐらかしてくれる食えないおっさんだけど、好きだなあ・・・」ってのが見え隠れしてるんだけど、カストロにあんな風に言われて悪い気はしないハズ。明日まで残るというスタッフには、「ずっといればいい。食わせてやるよ」だもんねー。カッコイイなあもう!

あとゲバラのこと。「考え方の違いから徐々にすれ違っていったのではないか」「ボリビアに充分な支援をしなかったのはなぜ?」といった質問の答えは本で読んだことがあるのと同じだったけど、「ゲバラから離れるように言われたこともないし、考えたこともない」と本人の口から聞けたのは、ちょっとホっとする思いがしました。自分ロマンチだからさー。「別れの手紙」にはいつでも素直に泣きたいのだ。
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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

映画 * 20:00 * comments(2) * trackbacks(0)
COMENNTS
こんばんは!
カストロ映画とゲバラ映画をセットにして売り出すとは、さすが大阪ですな。しかし、屋根裏部屋みたいなミニミニシアター、とっても気になります。見づらさはなんとなく想像がつきますが、一度行ってみたいです~。

ちあきさんも「コマンダンテ」ご覧になったのですね。煽り文句のわりに内容は目くじら立てるようなものでもなし・・・というのはまったく同感でしたが、「なんつってもカストロさんは当事者だからな」というちあきさんの感想には脱帽いたしました。言ってる内容がセンセーショナルでなくても、つい身を乗り出して聞き入ってしまうのは何を隠そう「ご本人」だからなんでしょうね~。
ゲバラのことも、やっぱり本人の口から聞けてホッとしたロマンチ加減も、私も同様でありました。

先日、街で通りかかった店で「キューバ音楽フェア」なるものをやっているのを見つけた母親と義理の母が、いきなりカストロの話をしだして「あのひとはかっこいいわよね~」「そうよね~」と言い出したのには驚きました。オリヴァー・ストーンから日本のオバチャンたちまで虜にするカッコヨさ。なかなかいるものではありませんな。
波子 * URL * 2007.07.03 Tue * [ 編集]
コンバンハ!
カストロ、ゲバラ両方のチケを買ったら¥200引きでした(笑)。初日だったせいもあってステッカーとポスターも貰えたし、わざわざ九条くんだりまで出たかいがありました。

>屋根裏シアター

久しぶりにアングラという言葉を思い出しましたよ。なんだか秘密の上映会というか、途中で官憲が踏み込んできてもおかしくないような独特の雰囲気でした(妄想すぎ)。でもやっぱり足が痛くて(笑)。楽な姿勢を見つけるため、みなさん暗闇の中で苦労していたようです。

さておき、「コマンダンテ」。カストロさんデカー!とまずはそこに驚いたんですが、歴史の生き証人のお話、面白かったですな。「話作ってんじゃねーぞ!」と墓石の下でキィー!っとなってる方もいらっしゃるでしょうが、生きてる者には敵わんなと。

ケネディ大統領暗殺事件についても、「しっかり狙って撃てるのは最初の1発だけだ」とかやたら詳しくて、まさかとは思うけど・・・と心の中でうっかり思ってしまった自分がいました(笑)。

ゲバラのこと!やはり波子さんも気になるのはそこでしたか。いつ触れるんだろうとドキドキしてたんですが、意外と短かったですよね。とりあえずロマンチとしては聞きたかった言葉が聞けてなによりでしたが、もうちょっと話広げろよ!<監督とやや物足りなかったり。若かりし頃のふたりが額を寄せ合ってなにやら相談している映像には正直、萌えました。頬杖ゲバラ、ステキでした・・・(すみません)。

>母上と義母上

さすが親子と感服しました(笑)。お二人が揃ってカストロさんにうっとりというのもスゴイ話ですねー。アラン・ドロンかカストロか(違)。

そういや私が観た映画館でも、いつもは韓流あたりにお熱そうなおば様3人が、いそいそと連れ立って観に来てました。カストロさんよりやや下くらいの年代の男性も多かったなあ。

私が彼らの年代になった時に、わざわざ映画館までドキュメンタリーを観に行ってしまうほど、カッコイイ政治家って今の世界にはちょっと見当たりません。せいぜい「ベルルスさまとミランの愉快な仲間たち」の映画化を待つくらいですな(笑)。
ちあき * URL * 2007.07.05 Thu * [ 編集]
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