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読書週間
2006.10.27 Fri
ロードス島攻防記 ロードス島攻防記
塩野 七生 (1991/05)
新潮社

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・「ロードス島攻防記」/塩野七生

yonda clubの応募券欲しさになんかしら新潮文庫を読まねば!と買った本。ロードス島を巡る聖ヨハネ騎士団とオスマントルコの戦いを描いた物語りなんですが、なぜかファンタジーだと思い込んでました(ロードス島戦記とごっちゃになっていたと思われ)。

※以下ネタばれしてます。
ロードス島自体はちっちゃい島なんだそうですが、大トルコ帝国にとっちゃ自分ちの庭にある蛇の巣穴みたいなもん。対イスラムの最前線に位置する彼らが、海賊の如き振る舞いで、なにかっちゃ自分たちの船を襲ってくるからですね。しかもトルコは海軍が滅法弱いのでいつもやられっぱなし。そこで若きオスマントルコの王様、スレイマンが数に物を言わせて攻め込んでくるわけです。

10万もの大軍を率いてやってきたトルコ軍に対し、聖ヨハネ騎士団はわずか5千人ほど。キリスト教圏のヨーロッパから援軍を募ろうにも思うようにいかず、5ヶ月もの篭城戦の末ついに名誉ある降伏を受け入れます。この名誉ある降伏ってとこがミソで、スレイマンはおとなしく島を受け渡すなら生き残った騎士団は全員、各々の財産を持ってっちゃっていいよ。島民も残りたきゃ残ればいいし嫌なら出てけばいい。なんなら船も用意しますと実に太っ腹な提案をし、これを完璧に遂行。

後に騎士団団長自ら「スレイマンこそ誠の騎士」と絶賛するほどの王様なんですが、怖ろしい数の自軍の兵士をむざむざ死なせちゃってるからなあ。諸手を挙げて誉めるのもどうかと。でも戦争を吹っかける前にもちゃんとお手紙を書いたりしてるし礼儀正しいのは確かですな。

対する騎士団の方は、なんせ騎士団つうくらいですから、それはもう呆れるほど様式美にこだわります。敵の砲撃を前に全員が正装して一列に並んだってんだからねー。気持ちはわかるがそら無茶だ(しかも最初こんなのを想像してた・笑↓)

kishi01

実際はこんな感じらしいです。派手ー。

kishi02

いついかなる時も騎士は騎士らしく!ってことで、降伏するためにスレイマンの天幕を訪れた際も、あまりの堂々とした態度にトルコ側が思わず道を開けたというくだりはちょっと痺れました。”青い血”と呼ばれる貴族出身者のみで構成されていて、妻帯もせず生涯をキリストに捧げ清く正しく生きる男の集団なんてそれだけでロマンチックですが、中でも若く美しいオルシーニとアントニオの友情には萌え&泣ける!

特に騎士でありながらギリシア人の女と堂々とひとつ屋根の下で暮らす奔放なオルシーニがいい男なんですよー。ガンダムで言うスレッガー中尉を100倍耽美にした感じとでも申しましょうか(わかりにくい)。とにかく大人で粋な男。島に来たばかりのアントニオがなつくのもよくわかるんだけど、この二人がプラトニックに発展するまでの過程をもっと詳しく(城塞の説明なんかこの際二の次でいい)描いてもらいたかった。塩野先生も妙なとこで出し惜しみするよな。

ロードス島撤退後もしぶとく存続し続けた騎士団は本拠地をマルタ島に移し、再び攻めてきたトルコ軍を今度は撃退。しかしその後(200年以上後だけど)ナポレオンには戦わずして島を明け渡したそうです。なんか悔しい。ちなみに今もマルタ騎士団としてローマを拠点に医療を中心に活動中。

で、いつものごとく妄想キャスティングですが、アントニオはジラルディーノ、オルシーニは若い頃のマル様ってのは安易ですか。
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テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

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