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~世界の車窓から・ローマ~
2008.04.14 Mon
「明日へのチケット」

ローマへと向かう特急列車を舞台にした、3人の監督(エルマンノ・オルミ、アッバス・キアロスタミ、ケン・ローチ)による共同長編。3人とも世界的な名匠だそうですが、私が過去に作品を観たことがあるのはケン・ローチだけでした。

※以下ネタばれ全速力です。


明日へのチケット明日へのチケット
(2007/04/25)
カルロ・デッレ・ピアーネ、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ 他

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【インスブルック~ローマ】/エルマンノ・オルミ

飛行機が全便欠航になったせいで、列車でオーストリアからローマへと戻る羽目になった初老の大学教授。可愛い孫の誕生日を祝うため、なんとしてでも家に帰りたかった彼の窮状を救ったのが仕事相手の美人秘書。知的で親切な秘書にあっさり恋をしてしまった教授でありますが、娘ほどの年齢の彼女の前ですっかりあがってしまい、口をついて出るのは孫の話ばかり。

結局、ロクにお礼も言えずに別れることになってしまった教授が、せめてメールでもとパソコンを開いたものの、少し書いては消し書いては消しでいっこうに筆が進まないのがなんとも可愛いのでありました。「一刻も早く家に帰りたいのはやまやまだけど、もし列車が駅に戻ることがあれば、その時は彼女をディナーに・・・」としまいに妄想まで始めた教授が、最後はやっぱりお爺ちゃんの顔に戻るのも、いかにも生真面目そうな教授らしくてよかった。

【パルマ~ローマ】/アッバス・キアロスタミ

おそろしく傲慢な将軍の未亡人と、兵役義務の一環として彼女の手伝いをすることになった青年・フィリッポ。この未亡人がとにかく嫌な女で、2等車のチケットしか持ってないのに平気で1等車に乗ったりする。しかも1度座ったらてこでも動かない図々しさ!仕事とはいえ大変だな、ピッポ・・・。でもこのピッポがまた煮え切らない男で。おばはんとピッポにイライラしているうちに列車は目的地に到着。が、ここでピッポがまさかの反乱!というか、人間消失ミステリー?どこへ消えたんだ、あいつ。

最後はオバハン放置プレイとなるのですが、たぶん誰一人同情はしないはず(笑)。その前に携帯泥棒の嫌疑も掛けられてたけど、あれだってあのオバハンが犯人だとみんな思ってたに違いない。

【グラスゴー~ローマ】/ケン・ローチ

3本の中ではこれが一番好き。

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スコットランドのスーパー・マーケットで働くジェムジー、フランク、スペースマンの3人は、愛するセルティックFCが準々決勝に進出したCLの試合を観戦するため、敵地ローマへと乗り込む旅の途中。列車で偶然出会ったベッカムのユニを着たアルバニア難民の少年にサンドイッチを振る舞い(3人が少年に「おい、ベッカム!」と声を掛けるだけでニヤニヤしてしまう)、チケットを見せびらかしと大はしゃぎ。

少年にサンドイッチのお礼とばかりに、「ラーション最高!」とお愛想され、「ヘンリク・ラーション!ヘンリク・ラーション!王の中の王!!」と絶叫する3人の、もう楽しいてしゃあない様子はフットボール・ファンならわかるー!としか言いようがないのであります(笑)。

ところが、ジェムジーが乗車券を紛失していることに気づき、3人のテンションはダダ下がり。「乗車券を探すか新たに買いなおすかしない限り警察に突き出す!」と車掌に脅され、背に腹は替えられんとフランクが”CL積立金”の中からお金を出そうと提案します。しかし、あろうことかスペースマンのバカが「イタリアと言えば革製品でしょ?」と勝手に靴を買ってしまい残金はほんのわずか。ブチ切れたフランクがスペースマンの切符を取り上げ、「お前の分をジェムジーにやれ!」と掴みあいのケンカが勃発。

とにかくこのままではCLどころの騒ぎじゃない・・・と真っ青になりながら自分たちの行動を振り返る内、フランクが「もしかしたらあのアルバニア人が盗ったのかも」と言い出し、「あんなイイ子がそんなことするわけない!」と反発するジェムジーとまた大揉めに。

とりあえず聞くだけ聞いてみよう・・・とアルバニア人家族の席に出向き問い質したところ、あっさりと乗車券発見・・・・。それ見たことか!と声を荒げるフランクに少年の姉が必死の思いで打ち明けたのが、「ローマで働いている父親が家族を呼んでくれたのだけど、仲介人に降ろされたのはローマから遠く離れた場所で、そこから自力でローマを目指したのだけど、どうしても一人分の乗車券が買えなかったのだ」というなんとも切ないお話。

これにはさすがに黙るしかない3人ですが、乗車券がなくて困るのは彼らも同じ。CLも観たいし、もし警察沙汰になれば下手したら仕事をクビになるかも知れない。そもそも彼女の話がホントだとも限らないし、仮にホントの話だとしても難民なんか他にもたくさんいる。自分たちにできることなんか何もないんだ・・・。

協議の末、やはり乗車券は返してもらおうと家族の席へ行く3人。ところがここでまさかの一波乱。なんと3人の中で一番強硬に吠えまくっていたフランクが、ジェムジーの乗車券の代わりに自分のをやってしまうのですよ!抱き合って喜ぶ家族に別れを告げ颯爽と列車を降りる3人・・・というわけにはいかず案の定捕まってしまうのですが、警官の隙を突き逃げ出した3人を結果的にうまく逃がしてくれるのが、テルミニ駅でたむろしていたローマ・サポーターというのが憎いではないですか。

なんのこっちゃわからんまま、単に警官を出し抜けたのが嬉しいのかセルティックサポの3人にエールを送るローマサポ。ザマアミロ!とばかりにセルティック応援歌(チャント)を高らかに歌い上げる3人。もう我がことのように嬉しくなって一緒になって拍手してしまった(笑)。フランクの行動は英雄的だけど、CL観れなくなってたりしたら元も子もないもんねー。気持のいいラストシーンでよかった!

私もミランの応援しにミラノへ行きたくなっちゃったなー。CLはもう終わっちゃったけどな(泣笑)!
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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

映画 * 23:00 * comments(2) * trackbacks(0)
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コンバンハ!
第3話、気に入っていただけたようで良かったです(ニンマリ)。ちあきさんのレビューを読んだだけで、すでに顔がほころんでしまうほど好きな作品です。

>「おい、ベッカム!」と声を掛けるだけでニヤニヤしてしまう
まさに!難民でギリギリの生活でしょうに、フットボールの話になるとイキイキする少年もカワユスでした。セルティックの試合までチェックしてるとは、おぬし、やるな!

3人がCL諦めて人助けする話だったら、こんなに好きにはならなかったと思います。「麦の穂」のケン・ローチ監督がこんなに後味のいい映画を撮るなんてそれもまたびっくりでした。

爽やかな気分に水を差すようでアレですが、どうしましょう、ミラン。シェヴァが帰ってくるまで、われわれには楽しみがないのでしょうか・・・。4位に滑り込んだら、スクデッド獲ったくらい騒いでしまいそうです(「GOAL!」1作目か!)。
波子 * URL * 2008.04.16 Wed * [ 編集]
今晩和~♪

フットボールネタが出てくるとどうしても点が甘くなってしまうのですが(笑)、この3人がまた愛すべきキャラでしたね!おそらく安いであろう給料の中から、こつこつとCLのために積立ててるのがなんともカワユス。それを相談もなく勝手に使ってしまうスペースマンがまたいかにもいそうな感じで、他の二人には悪いけど笑ってしまいました。

あの難民少年、なんとなくカカちんに似てませんでしたか?よりによってあの3人から乗車券を盗ってやるなよ!と思いましたが、他のひとだったら警察に引き渡されてたかも知れんですよね。同じフットボールファンだから彼らも情けをかけたのかも知れない。まさに「フットボールは愛!」ですな!

波子さんがレビューに書いてらした「彼らが「世界一熱い」セルティック・サポだからだ~」のくだり、絶対そうだと思います(笑)。私も思わず感化されて、この映画を観たあと≪サポーター見たさ≫にセルティックの試合を観てしまいましたもん(笑)。案の定、熱くていい感じの奴らでしたー。スコットランドにも行きたくなってしまった。

テルミニ駅での最後のシーンは愉快痛快でした~♪人間の壁になってくれたのがロマニスタってとこがもうたまらんなと(笑)。

ところで我らがミランですが・・・。難儀なことですなあ。気を揉ませつつ最後は帳尻合してくれるだろうと、タカをくくってたのが日増しに怪しくなってきました。ダービーに勝ってその勢いで4位に滑り込み!と映画顔負けの奇跡を期待するしかないですね・・・。
ちあき * URL * 2008.04.18 Fri * [ 編集]
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