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映画化はまだですか。
2008.06.10 Tue
のぼうの城のぼうの城
(2007/11/28)
和田 竜

商品詳細を見る

・「のぼうの城」/和田竜

オノナツメさんが表紙を描いていて、以前からすごく気になっていた小説。うまい具合に古本屋さんで見つけたので即購入。めっさオモチロかったです。

以下、中途半端にネタばれしてます。
のぼう様というのは成田家当主、氏長の従兄弟の成田長親のことで、体がでかくてぼーっとしてるので、でくのぼうを略してのぼう様(様さえ付けとけばいいんだろって話)。この方はたいそう農業に関心をお持ちでやたらと百姓仕事を手伝いたがるのですが、残念ながらなにをやらせてもどんくさい。返って邪魔。だもんでお百姓さんたちはとにかく目を合わせずにすまそうとするんだけど、声をかけられるまでひたすら待ってる(笑)。そしてうっかり誘われでもすれば、案の定な感じで究極の役立たずぶりを発揮するのですが、悪気がないことだけは確かなので誰も文句を言えない・・・。

そんなのぼう様が石田三成率いる2万の軍勢に、たった2千の兵で立ち向かおうってんだからワクワクするではないですか。しかも、のぼう様にあるのは≪絶大なる人気≫だけなんですよ。実は隠れ知将でありました!的などんでん返しは一切なしの、正真正銘の人気だけ。というか、武士はもとより百姓から女子供までが、「のぼうのことは自分がしっかり助けてやらねば」と思っている(上から目線)。要するにめちゃくちゃ愛されているおみそなんですね。

そもそも、のぼう様が守るべき忍城(おしじょう)は実は最初から戦わずして城を明け渡す算段が付いているんですよ。なのに、城の留守を預かっているだけののぼう様が独断で「戦いまする」なんて言っちゃったもんだから、敵はもとより家臣どもまで大パニック(笑)。

「のぼうのくせに何言ってんだ!勝てるわけないだろーが!」って、最初はみんな泣かんばかりにしてのぼうを責め立てる。でも、のぼうがまるで駄々っ子のように言い募る言葉に、家臣一同雷に打たれたようになってしまうんですね。ホントはみんな内心煮えくりかえる思いでいっぱいだったけど、色んな大人の事情で呑み込んでいただけなのだ。それをのぼう様がKY全開でぶっちゃけちゃったもんだから、根は戦士の坂東武者の末裔が奮い立たないわけがなかった。

「やっちゃおうよ、こうなったら!」とほとんど逆ギレ状態の忍城のテンションはまさに天井知らずで、果たして石田三成は彼らをどう攻め落とすのか。ってところは一番面白いところなので伏せます。ホント、楽しいですよこれ。時代小説というよりは、大河ドラマのノベライズみたいだけど(笑)。

忍城とのぼう様の名誉にために一応書いときますが、さすがに「人気」だけで戦を乗り切ったわけではなく、のぼう様は誰よりも誇り高い男であり、また忍城にはちゃんとした武将がいます。中でもワタクシのお気に入りはのぼう様の幼馴染でもある、正木丹波守。

全身黒づくめの装いに朱色の槍を持つ姿が「漆黒の魔人」とも形容される猛将なんだけど、のぼう様のことをやたらと高く見積もり過ぎては期待を裏切られているのが笑えます。なにかっちゃ深読みして「もしや長親は・・・・」とか妄想してるんだけど、これが悉く外れてる。いい加減、考えるのを止めたらどうか。

丹波にライバル心メラメラの柴崎和泉守、口の達者な酒巻靭負、実は一番強いんじゃないか?な甲斐姫も大好き。三成軍では大谷吉継殿がいい漢でござった。
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テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

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