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いい映画なのにー!
2009.04.19 Sun
「ミルク」を初日の初回に観てきました。

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地元のわりと大きなシネコンで観たんですが、上映1時間前のチケット売り場には長い列ができていたにもかかわらず、ほとんどの客が「ドラえもん」か「プリキュア」、または「レックリ2」「クロゼロ2」に流れたらしく、100人以上入る劇場内には自分含め5人しか座っていませんでした・・・。いい映画なのに、このままではすぐに打ち切られてしまうー。配給会社はもっと宣伝に力を入れなさい!!

以下、ネタばれありの感想デス。
ゲイとしてはじめて公職(サンフランシスコ市政執行委員)に就いたハーヴィー・ミルク(ショーン・ペン)が、「もし自分が暗殺されるようなことがあれば公表して欲しい・・・」と自らテープに録音した、NYでのスコット・スミス(ジェームズ・フランコ)との出会いから、ふたりで移り住んだカストロ・ストリートですべてのマイノリティの権利と平等を求め、政治活動を始めるようになった経緯、選挙で落選しまくったあと、4度目の挑戦でようやく当選したミルクや仲間たちの精力的な活動ぶりを振り返る形で物語は進みます。

自分が暗殺されることをほとんど確信していたような彼の予感は、最後に現実のことになってしまうわけですが、わかっていてもやっぱり悲しくて劇場で大泣きしてしまいました(よかった、5 人 し か い な く て)。またガス・ヴァン・サント監督の演出があざといんだ(笑)。ミルクが別れた恋人のスコッティに明け方、「キミとの関係を失いたくない」とひどく疲れた様子で電話を掛ける場面と、ミルクとモスコーニ市長の暗殺を決意したダン・ホワイトの一連の行動を交互に映しつつ、「外を見てごらん。すごくキレイな朝だよ・・・」とかさ!あれがミルクが観た最後の朝になるのかなんて想像するだけで泣ける泣ける。

「40歳になるまでなにもしてこなかった」というミルクだけど、それから亡くなるまでの8年間、常に絶対的アウェイ状態の中、「もし負けたら自分たちはどうなる?」という恐怖を抱えながら、「ゲイは違法です!」なんて真顔で言う人間相手に戦い続けられるひとってそうはいないし、それだけ強い信念のあったひとなんだろうけど、そんな彼が「たぶん50歳までは生きられない」と考えていたのは少し寂しい気がしました。「希望がなければ、人生は生きる価値などない。だから希望を与えなくては」という彼の言葉、あるいは自分に言い聞かせるつもりだったのかと。

さておき、そんな仕事熱心なミルクさんですが、仕事のストレス発散はもっぱら恋愛で!とばかりにまあ積極的に口説く口説く(笑)。地下鉄駅の構内で偶然すれ違っただけのスコットを呼び止め、「今日は僕の誕生日なんだけど、誰もお祝いしてくれないんだ。ひとりぼっちにしないでくれ!」と唐突にキス!「悪いけど40歳以上は対象外なんだ」とやんわり断るスコットに、「よかったー。まだギリギリ39歳だ!」とまったく怯むことなくそのままお持ち帰り(笑)。自分でも決してイケメンではないという自覚もおありなのに、20歳も年下のキレイな男の子に対し、なんら臆するところのないミルクさんが超男前!

てっきり一夜限りの関係で終わるのかと思いきや、その後ふたりは仲良く同棲。少々躁気味なところのあるミルクに対し、スコットは年齢よりずっと大人ぽくてバランスいいカップルだなあ、ラブラブで可愛いなあと羨ましく観てたんですが、ミルクが政治活動を始めるとすぐ忙しくなって、家には常に大勢の人間が出入りするような生活に耐えられずスコットは家を出てしまいます(おまけにミルクったら家にナンパしてきた男の子連れてくるんですよ!ヒドイ!)。その後もスコットは選挙に当選したミルクのところへふらっと現れたりするんだけど、それがいちいち切ない。

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スコットの腹に乗っかってるG短パンはミルクさん。

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撮影:ミルク。スコットはこういう穏やかな生活を望んでいたんでしょうな。

スコットのあと、ミルクのパートナーになったジャック・リラ(ディエゴ・ルナ)。

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ミルクさんの伝記本を読んだ時もたいがいウザーと思ったんですが、映像で見るとさらにウザかった(笑)。

選挙を手伝う仲間内でも信頼の厚かったスコットと違い、彼はただの厄介者で、周りから「別れるのも時間の問題」とか「スコットの方がよかったのになー!」とか、聞えよがしに言われちゃうのが気の毒でもあったんだけど、やっぱりミルクのパートナーとしては子供過ぎる。だからこそミルクも心配で別れるに別れられなかったんだろうけど。

結局彼はミルクに当てつけるようにして自殺してしまうのだけど、「もっと早く帰ってやればよかった・・・」と号泣するミルクを慰めるのもやっぱりスコットで。監督、スコットのことが(というかフランコくんが)相当気に入ってるんだなと思いました。明らかに他の子と扱いが違うぜー。

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最初は政治になんか興味なかったのが、次第にミルクの右腕にまで成長したグリーブ・ジョーンズ(エミール・ハーシュ)。市庁舎に出入りするようになってもこの学生ぽさが抜けないところがよかった。この映画、若手俳優の活躍が目覚ましいのですが、中でも彼の存在感が光ってました。こんなに地味でさえないルックスなのに。さすがにショーン・ペンに抜擢されるだけのことはありますな(イントゥ・ザ・ワイルド)。

若い人たちが政治に参加しようとする熱気とか、パワーとか、勢いって素晴らしいなと思わせてくれた映画でもあったんですが、やはり中心となるミルクの存在が大きく、彼を演じたショーン・ペンが見事でした。

milk.jpg

何回も言ってホント申し訳ないんだけど、普段のショーン・ペンってどっちかつうと強面だと思うんですよ。どう考えてもぴったりしたTシャツとか着そうにないし(笑)。それが映画の中ではまったく違和感なくゲイの政治家を演じてる。演説の際振り上げる腕の動きとか、力強さを誇示するような男性政治家とは明らかに違う頼りなさで。そういうのを観るだけで、ゲイへの偏見が強い社会で、自分たちの権利や平等を勝ち取ろうとしていたミルク氏の苦労が理解できるように思いました。
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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

映画 * 13:05 * comments(8) * trackbacks(0)
COMENNTS
こんばんわ。今日レディースデイで見てきました。確かにヒットしそうにない映画だけど、もったいないですね。政治がテーマだけどあんまり押し付けがましくなくて(当初オリバー・ストーンが監督の予定だったそうですが、変わって良かった)、でも胸が熱くなりました。それにやっぱりショーン・ペン。
>何回も言ってホント申し訳ないんだけど、
いや、アカデミー賞受賞はひとえに「あのショーン・ペンがナヨナヨしたオカマちゃんに!」ということだと思います。あと私も頭クルクルのクリーブが気に入りました。何だか分かんないけどチャーミング。ジャックはウザかったですね~。私は後半は「早くスコッティとより戻して!」ってそればっか考えてました。あのラストはやっぱりあざとい(笑)でも泣けました。
yonda panda * URL * 2009.04.29 Wed * [ 編集]
今晩和♪
なるほどオリバー・ストーン監督も好きそうな題材ですね。ストーン監督ならもう少しダン・ホワイトの裁判の方に時間を割くような気がしますが。

ショーン・ペンはホントに上手かったですな。スコッティやジャック・リラを初めてお持ち帰りした時のキラーン♪とした目とか、スコッティの作った料理を「美味しいよv」と誉める時の目線とか、とてもストレートの役者が演じてるとは思えないくらい自然で、しかも可愛かったデス。

>私は後半は「早くスコッティとより戻して!」ってそればっか考えてました。

フランコくんの演じたスコッティ、ステキでしたね~。優しいし尽くしてくれるし。なんで彼を引き止めなかったのか!とは誰もが思うことでしょうが、実際のミルク氏が恋多き男性だったのでしょうがないっすね(笑)。
ちあき * URL * 2009.05.01 Fri * [ 編集]
>スコッティやジャック・リラを初めてお持ち帰りした時のキラーン♪とした目とか、
  
そうそう、政治家の顔から一瞬でハンターの目に。ラジオで誰かが「ショーン・ペンは役作りに熱心だから、絶対一度はやってる」って言ってました。
yonda panda * URL * 2009.05.03 Sun * [ 編集]
>「ショーン・ペンは役作りに熱心だから、絶対一度はやってる」って言ってました。

それってどこのカーク・ラザラス(笑)。私はまだ観てないんですが、トロサンのオーディオコメンタリーでそんなようなこと言ってるらしいですよ。

ちあき * URL * 2009.05.04 Mon * [ 編集]
カーク・ラザラスがそんなことを!どこまでショーン・ペンをコケにするつもりなのでしょうか(笑)。私が聞いたのはコラムニスト町山智浩さんのpodcastだったと思います(トロサンの回だったのかな?)。あの迫真の演技を見ると皆同じこと考えるんですねー。
yonda panda * URL * 2009.05.06 Wed * [ 編集]
ごめんなさい!私の書き方が悪かったデス。ショーン・ペンのことを言ったのではなく、「悪魔の小路」で共演したトビーたんと一度ヤっとけば・・・みたいなことを言ったとか言わないとか(笑)。ちゃんと観てからまたご報告しますね。申し訳ない!

>町山智浩さんのpodcast

私もたまに聞きます。「ハプニング」の回はシャマラン監督があまりに色々と暴かれすぎでしまいに可哀想になりました(笑)。
ちあき * URL * 2009.05.06 Wed * [ 編集]
どっちにしろカーク・ラザラスはとんでもないこと言ってるようですね。私もトロサンのコメンタリ観ます!

「ハプニング」の回、ボロクソ言われてて笑えました。別の回でも蒸し返されてましたよ(笑)。
エントリ違いですが、東京で「ミヒャエル・ゾーヴァ展」見ました。良かったです。
yonda panda * URL * 2009.05.08 Fri * [ 編集]
ラザラスは水牛にえらく懐かれてたそうですよ!

シャマラン監督作品、ほとんどがなんらかの作品のパクリだとバラされてましたね(笑)。予告編が面白いのでつい観ちゃうんですが、なかなか「シックスセンス」は越えられませんな。

ミヒャエル・ゾーヴァ展よかったですか!私も楽しみデス。
ちあき * URL * 2009.05.10 Sun * [ 編集]
SEND COMENNTS

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