スポンサーサイト
--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 * --:-- * comments(-)* trackbacks(-)
なにがなんでも有罪。
2012.11.11 Sun
「声をかくすひと」を観ました。ロバート・レッドフォード監督作品。

main_large_20121111200957.jpg

リンカーン大統領暗殺事件の際、実行犯にアジトを提供し暗殺計画にも協力していたとして、下宿の女主人メアリー・サラット(ロビン・ライト)が逮捕される。南北戦争が終わったばかりで、未だ緊張状態にある中、大統領暗殺なんぞという大罪を犯した南部の人間なんかさっさと縛り首にしてしまえ!とばかりに開かれた軍事裁判では裁判長以下、検事も陪審員もみな有罪ありきで集められた人間ばかりで、公平な判決が下ることなど絶対にない状態。そこで唯一、こんな出来レースやっれられるか!そもそもなんで民間人が軍事裁判にかけられてるんだと声を上げたのが、元司法長官のリヴァディ・ジョンソン上院議員(トム・ウィルキンソン)。しかし彼もまた南部出身の人間なので弁護を引き受けたところで不利なことには変わりない。そこで自分の代わりを務めてくれるよう、南北戦争の英雄であり、弁護士でもあるフレデリック・エイキン(ジェームズ・マカヴォイ)にメアリーの弁護を依頼する。

夫が遺した多額の借金の返済と、ひとりで娘と息子を育てるため、とにかくお金が必要だったメアリーは下宿を提供したことは認めるが、暗殺計画については何も知らないと一貫して無罪を主張。しかし暗殺犯のメンバーと息子が知合いだったり、またその息子がどこかへ雲隠れしたまま、母親の一大事にも関わらずまったく現れる気配もないうえ、メアリーも息子と引き換えに無罪になるなんて嫌よ!と親バカ炸裂で、ただでさえ不利な条件の中、孤立無援で無罪を勝ち取ろうとするエイキンに勝機はあるのか?というお話で、法廷劇としてもとても面白い作品でした。とにかく若き弁護士エイキンを演じるマカヴォイがカッコいいんだ〜♫

※以下、ネタバレ全開デス。
最初は彼もこんな勝ち目のない裁判やる意味あるの?寧ろ、有罪で間違いないでしょ?くらいにしか思ってないしやる気もない。またメアリーが頑な女で、北部の人間であるエイキンに心を開こうとせず、私が信じるのは神様だけ!と非協力的だったらありゃしない。そのくせ若いエイキンにこの難しい裁判で弁護なんかできるのかと侮ってみたり、正直可愛げのないおばはんなんですよ(言い過ぎ)。それでも、いざ公判が始まると予想以上の圧倒的アウェー状態に怯むどころか、逆に改めて裁判の違法性に怒りを感じ、メアリーのため最後の最後まで力を尽くすエイキンの真っ当さにしみじみ感じいりました(エイキンに弁護を押し付けたジョンソン上院議員でさえ、しまいにはあきらめたというのに!)。結局、エイキンの努力は全て握り潰され、メアリーはアメリカで女性としては初の死刑囚として絞首刑になってしまうんですけどね・・・。

sub2_large_20121111200956.jpg

一度は再審もありか?てことで希望の光が薄っすら見えた瞬間、刑の執行を言い渡されたメアリーの絶望感たるや相当なものがあったでしょうが、最期はもういっそ穏やかとも言える表情で粛々と刑に臨んだ彼女より、ただ見守るしかなかったエイキンの方が何倍も苦しかったんじゃなかろうかと思います。法廷での宣誓も弁護側が当然認められているはずの権利もすべて反故にされてしまっては、そりゃ弁護士なんかやってられないと思っても無理ないな。メアリーの死刑執行後、ようやく捕まった彼女の息子に、『あなたの方がいい息子だった』なんて言われてもなんの救いにもならないし!

sub3_large.jpg

というか、薄情息子をかばい続けたメアリーに同情したからとか(そういう面もなかったわけではないだろうけど)、そんな甘ったるい理由でなく、ひたすら法律家として不正な裁判に真っ向から立ち向った(それも一人っきりで!)エイキンが弁護士を辞めざるをえなかったことが残念でなりません。あんなにタフに戦ったエイキンが心折れるなんて!南北戦争を共に生き抜いた友人2名はいったい何やってたんだ。ニコラス(ジャスティン・ロング)なんか危うく死ぬところだったのを、エイキンのくだらないジョークで救われたんじゃなかったのか。それでも、「こんな誰得の裁判なんかやめてよ!」とエイキンを捨てて去った恋人よりは、最後まで「勝っても負けても傷つくのはお前だぜ」と一応心配してくれていただけ、あの役立たずの友達の方がマシか。ちなみにエイキン氏は弁護士を辞めた後、ワシントンポスト紙の初代社会部部長に就任したそうです。

久しぶりのマカヴォイでしたが、北軍大尉の制服姿もよく似合ってたし、若くても頼りがいのある弁護士先生ぶりが男前だった~♪。あの情熱的な弁護を見てエイキンに惚れ直さないなんて、あの恋人、男を見る目が全くないな。あとノーマン・リーダスが暗殺グループのひとりとして出演していたんだけど、一人だけなんか現代人ぽい雰囲気で浮いてました(笑)。処刑人が処刑されるとき一番びびってたというオチつき。
スポンサーサイト

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

映画 * 20:07 * comments(0) * trackbacks(1)
COMENNTS
SEND COMENNTS

TRACKBACKS
この記事のトラックバックURL
-
管理人の承認後に表示されます

* 2012.11.17 Sat
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。