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キルトを履いた天使・・・?
2013.04.15 Mon
「天使の分け前」を観ました。

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15日はシネ・リーブルの日だとかで、¥1000で映画が観られることもあってか、平日の昼間なのに結構席は埋まってました。世の中、ひまな人が多いんですなあ。そういう自分も会社サボって観に行ってるわけですが。

さておき、久しぶりのケン・ローチ監督作品はアルバートが酔っぱらって駅のホームに転がり落ちる掴みからして、ああこれ好きだなあって感じの映画でした。面白かった!因みにタイトルの「天使の分け前(ANGELS' SHARE)」ですが、ウイスキーを樽に入れて寝かせている間、年に2%ほどが空気中に蒸発して量が減ることを、そういう風に例えるのだそうです。映画を観たあと、しみじみいいタイトルだなーと思いましたよ。天使ではないけれど。

※以下、ネタばれ注意!
スコットランドの中心都市グラスゴーで暮らすロビー(ポール・ブラニガン)は親父も兄貴もクズという荒んだ家庭で育ったせいか、本人も相当にキレやすく、一度キレたら最後、相手をとことん痛めつけないことには収まらないという困った男。それでも恋人のレオニーと生まれてくる子供のために、なんとか人生を立て直したいと思っていた矢先に再びトラブルを起こし、刑務所送りは免れたものの、代わりに社会奉仕活動を命じられる。

職もなく住むところさえないロビーに対し、レオニーの父親は娘にも孫にも会いに来るな!と、とても堅気とは思えない強面で脅してくるが、レオニーのロビーへの愛情は変わることなく、やがて息子ルークが誕生。これを機に本気で足を洗うことを決意するロビーを親身になって世話してくれたのが、社会奉仕活動の指導者であり、ウイスキー愛好家であるハリー(ジョン・ヘンショー)。このハリーが実に気のいいおっさんで、息子が誕生した祝いだと、とっておきのウイスキーで乾杯してくれたりするんですね。高級酒の味なんか判りそうもない小僧相手に!ロビーは人生の転機に本当にいい出会いをしたなあ。

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ある日、ハリーに連れられて仲間のアルバート、ライノ、モーと一緒にウイスキーの蒸留所を訪れたロビーはそこで思いがけなく”テイスティング”の才能を発揮。その場に居合わせた胡散臭げなウイスキー・コレクター、タデウス(ロジャー・アラム)からも「なにかあれば」と名刺を受取る。

で、私はてっきり、ロビーはその才能を活かして安物の酒を高く売りつけている業者を摘発したりするんかいなと思ってたんですが、人生ってのはそう簡単ではなく。家族で暮らそうと新しく借りる予定だった家の住所を父親の代からの因縁の敵である男に知られたことに激昂し、尾行してきた男をもう少しで傷つけるところだったのを自分でも怖ろしく思ったロビーは、やはり自分はレオニーの父親のいう通り、一人でロンドンにでも行った方がいいのではないかとハリーに相談。しかしハリーはたった5000ポンドでレオニーと息子を捨てるのか?とロビーを優しく諭してやります。そしてついに一念発起したロビーが立てた計画というのが、≪オークションで高値がつくはずの幻のウイスキーを蒸留所から強奪。闇で売り捌いて一儲けするのだ!≫←結局、泥棒かい!

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この計画にあっさり乗ったのが、例のアルバート、ライノ、モーの3人。しかし、いかにも社会奉仕活動をやらされてます!的なジャージの4人がのこのことオークション会場に出向いた所で誰も入れてくれるわけがない。それじゃあってんで、アルバートが提案したのがキルトを履いてけばいいんじゃない?このアルバートってのがスコッツのくせにエディンバラ城のことも知らなければ、モナ・リザのことも誰それ?なとんだぼんくらなんですが、この時ばかりは「お前天才!アインシュタインだな!」と大絶賛。が、本人だけは「アインシュタイン?」(笑)。

ロビーの立てた計画は単純で、グラスゴーの純朴なウイスキー愛好家を装い、オークション前日の試飲会に紛れ込み、ロビーだけが蒸留所に一晩ひそんで幻のウイスキーを長いチューブで外にいる仲間が持つビンへ移し替え、翌日、オークションにやってきた客に紛れて脱出するというもの。都合よくも田舎の醸造所は警備が甘く、計画はまんまと成功。量が減った分をごまかすため、その辺にあった他のウイスキーを混ぜられたのも知らず、120万ポンドもの高値で競り落としたアメリカ人のウイスキー愛好家には申し訳ないけど、やっぱりホっとしました。だって、あのアメリカ人、混ぜ物のウイスキーを飲んでも味が分かってなかったしー。真相を知らずに、幻の銘酒を手に入れたぜ!と幸せに浸ってればいいのだ。

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盗んだウイスキーをタデウスに売りつける算段もつけ、あとは無事にグラスゴーに戻るだけ!な4人の前に現れたのが日頃、ライノを目の敵にしている警官のパトカー。もうこの瞬間からイヤーーーな予感が満々なんですが、案の定、警官の嫌がらせにキレたアルバートが「スコットランド万歳!」とか、わけわからんことを叫びながらモーにぶつかり、2人が持っていたウイスキーのビンが割れるという大惨事に(笑)。「せっかくロビーが冷静に警官をやり過ごしたってのに、何やってんだ!!お前の分け前はないからな!」と怒り爆発のライノに、「4本あった幻のウイスキーが2本になったってことは、余計に希少価値が上がったってことだ。需要と供給のバランスを考えろ!」と無駄に前向きなアルバートがもうアホすぎていっそ憎めません。

数は減ったものの、無事にタデウスとの取引は終了。「ウイスキー2本に10万ポンドも払うなんてねー」と呆れるモーに、ロビーは「いや1本で10万だ」。

もちろん最後の1本は≪天使の分け前≫として、恩人のハリーの元へ。置手紙と共に残された、安物のジュースの空き瓶に詰められた幻のウイスキーを見つけた時のハリーの驚きの表情、よかったなあ。思わずホロリときたぜ。ロビーも手に入れたお金とタデウスに紹介された蒸留所での仕事を基に、レオニーとルークと3人で新しい生活を踏み出せてめでたしめでたし。ただし、アルバートとライノ、モーは大金を手に入れても(本日のレートで一人につき約380万円!)全部飲み代に消えそうで心配だけど、あの3人らしいっちゃらしい。

ウイスキーの蒸留所といえば、私も京都にあるサントリーの山崎工場に行ったことがありますが、緑が多くて木のいい匂いがしてすごく画になるんですよね。だから日本でリメイクしても結構いい作品ができるんじゃなかろうか。配役は、

ロビー:市原隼人
ハリー:西田敏行
アルバート:荒川良々
ライノ:加藤浩次
モー:志田未来
で、私の中では決定済です。

ところで、ライノ役の俳優、「この赤毛どっかで観たような気がする・・・」と気になってしゃあなかったんですが、「sweet sixteen」で主人公リアムの親友役のあの子だったんですね!すっかりおっさんになっててわからんかったよ・・・。
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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

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