スポンサーサイト
--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 * --:-- * comments(-)* trackbacks(-)
右から3番目の星
2013.11.10 Sun
「僕が星になるまえに」

third_star_poster.jpg

この映画、イギリス版のDVDで観たことあるんですが、いかんせん英語が苦手なもんで、細かい部分があんまりよくわかっておりませんでした。物語自体はそんなに込み入ったものではないので、全体的にはなんとなーくわかった気でいたんですが、今回字幕で観て初めて「あ、そういうことだったの!」と思うことも(笑)。スター・ウォーズのおっさん、結構いいこと言ってたんですな。

※以下、ネタばれ注意!
29歳の誕生日を家族や友人に祝ってもらい嬉しそうなジェームズ(ベネディクト・カンバーバッチ)。しかし彼は言う。「30歳のバースデイを迎えることはないだろう」と。なぜなら彼は末期がんに冒されていたから。余命わずかのジェームズは3人の親友、デイヴィー(トム・バーク)、ビル(アダム・ロバートソン)、マイルズ(JJ・フィールド)を誘い、”世界で一番好きな場所”ウェールズ地方のバラファンドル湾へと最後の旅に出る。

身体の自由も効かなくなってきているジェームズのため、ビルが手作りの車椅子というかリヤカーみたいのを用意してくるんですが、そこに荷物を載せる段階でもう大ゲンカ。日頃ジェームズの身の回りの世話をしているデイヴィーは几帳面な性格らしく、計画的に積もうとしているのに、何事につけ大雑把なビルは適当にどんどん載せちゃうし、マイルズは二人がギャーギャー言い合ってるのに横からチャチャを入れるのに忙しく、ジェームズはとにかく一歩でも先に進みたいので荷物のことなんかどうでもいいと思ってる(笑)。

third-star-2.jpg

一事が万事こんな感じで、組み合わせは毎回変われど、だいたい4人の内2人がケンカしていて、あとの2人が呆れて見ているというワンパターン。アラサー男も仲良しが4人集まれば、やることは中学生男子と変わらんのね。可愛い。ケンカをしても5分ともたないでゲラゲラ笑いだすのは自由気ままな旅の雰囲気のおかげなのか、単におっさんたちの体力的な問題なのか知りませんが、とにかく楽しそうでいいんですよね。ロケット花火が飛び込んでテント炎上のくだりとかアホらしさの極み。可愛い(2回目)。

thirdstar_sub1_large.jpg
テントが一つ燃えてしまったので、もう一つのテントに4人でぎゅう詰になって眠る(笑)。

しかし、さすがにアラサーともなればシリアスな問題も多く、デイヴィーは失業してからはジェームズの世話をしているだけで、バリバリ仕事をしていた頃のような輝きはないし、ビルは付き合いは長いけれど今はもう愛しているとは言えない恋人に子供ができて、生活のためやりたくもない仕事をやっている。作家志望のマイルズは早くに亡くなった同じく作家だった父親と自分を比べるだけで、なかなか書けないでいる状態。そんな3人がジェームズにはもうもどかしくてしょうがないわけですね。自分はもうすぐ死ぬのに、元気なおまいらなにやってんじゃい!と。逆にマイルズたちからしてみたら、お前だって病気になる前はなんもしてなかったくせに!死ぬからって偉そうに言うな!とまたもやケンカ。ここにアニ(@木更津キャッツアイ)がいたら、「なんかめんどくせーな」の一言で片づけられるとこですよ。ニャー!

そしてこの映画、最後がなんとも言えず重い。仲良くケンカしながらたどり着いたバラファンドル湾を前に、ジェームズが明かしたこの旅の本当の目的。

「明日、僕は海へ入り、もう戻らない」

病気が進行するにつれますます酷くなる痛みとそれを和らげるためにモルヒネを多用するしかない生活。そのどちらにもこれ以上耐えられない。なによりもう生きているとは言えない。だから僕は死にます。

そんなこと言われて、はいそうですかとは言えんよ。もちろん3人は反対する。
「きみのママに必ず連れて帰ると約束したんだ!」

言うよね。そりゃそう言うしかないわ。

784716thirdstar2.jpg

しかし、その夜。痛みの酷い発作に襲われ苦しむジェームズ(またモルヒネを途中で落としてんですよこいつら)を目の当たりにし、ついに彼の決意を受け入れるデイヴィー、ビル、マイルズ。翌朝、穏やかな表情で海へと入っていくジェームズを見守るつもりが辛抱たまらず、次々と靴を脱ぎすて飛び込む3人。実はあんまり泳げないデイヴィーが勢いで飛び込んでしまって溺れかけ、ジェームズより先に死にそうになる(笑)というまさかの展開が実は一番ぐっときました。病気に苦しむジェームズをずっと近くで見てきたのはデイヴィーなんだもんね。モルヒネが無くて辛い時、ジェームズが何度も呼んでいたのもデイヴィーの名前だったし。自分が彼の立場だったらやっぱり後先考えずに飛び込んでたと思う。そしてあっという間に溺れて、なんならジェームズに助けられるかもしんない。

そういうわけで、私は思いがけない形で遺されてしまった3人の友人たちの方こそ気になったのでありました。一度はジェームズの意思を尊重したものの、あの後随分思い悩んだんじゃないかなあ(特にマイルズ!)。下手したらあの旅が彼ら全員にとっての別れの旅になったかも知れんと思うと、私はやはりジェームズには「遠足は家に帰るまでが遠足デス!」と言いたいのだ。
スポンサーサイト

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

映画 * 20:31 * comments(0) * trackbacks(0)
COMENNTS
SEND COMENNTS

TRACKBACKS
この記事のトラックバックURL
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。