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ミハエルも早く戻っておいで
2014.03.15 Sat
大掃除の際、本棚の奥から発掘したベルガーの自伝を読み返しています。

ゲルハルト・ベルガー自伝―極限に挑むゲルハルト・ベルガー自伝―極限に挑む
(1991/06)
ゲルハルト ベルガー

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序文を寄せているのが、ニキ・ラウダなのに今さら気づいたのですが、ラウダ氏とベルガーが初めて会ったのは1984年のオーストリアGP。ベルガーにとってはルーキーイヤーで、ラウダ氏は3度目(!)のワールドチャンピオンを目指して闘っていた年だそうです。

序文でラウダ氏は「かなり年が離れているので(10歳違い)、わたしが彼を子分とみなしても差し支えないよね!」と、可愛らしいことを書かれていますが、小僧のベルガーはその年の最終戦。ポルトガルGPの予選前にわざわざニキが彼を脇に連れだし、

あのな、このレースは最終戦だ。みんなの記憶に残る。これまでお前はいい印象を残してきた。だからバカなまねはよせよ。むしろ1秒ゆっくり走るんだ。それ以外のことはやっても無駄だ。どんなことがあっても決してマシンを壊すなよ。


とアドバイスしてくれたのを無視し、雨の中、スリックタイヤを履いて速いラップを出そうとして失敗。マシンを壊した上に全身あざだらけという、不肖の弟子っぷり。せっかくニキが彼の来季のシートを心配して助言してくれたのに!

0037723.jpg

その時のことについて

なぜ若手連中が、なんでも経験者よりよく知っていると思い込んでしまうのか。これについて誰か博士論文を書くべきじゃないか。


と自分のバカさ加減に腹が立ったというベルガーだけど、後ろ盾のないルーキーがシートを得るためには勝負に出るしかない時もあるんでしょうな。ベルガーの場合、まあまあのベテランになってからも「そのコーナーで勝負賭けるか?」みたいな無茶な走りをみせることがありましたが。というか、端から見たらそれはない!という場面でも、本人からしたらドアが開いてるように見えるんでしょうね。

cats.jpg
若い頃は2人ともなかなかのイケメンであります。

ニキ・ラウダがリンクで事故を起こしてから13年後、ベルガーもイモラで大クラッシュを起こします。時速280キロでコンクリート壁に激突。マシンは炎上するもののジョン・バーナードが設計したモノコックと迅速な救助のおかげで奇跡的に生還(事故直後はベルガーが助かる見込みはないと思われていたようです)。数箇所の骨折と火傷で済んだのだけど、さすがにショックが大きく、駆けつけた父親に「こんな忌々しいクルマになんか二度と乗らない!」と言ったそうですが、それから間もなくやはりレースを続けよう。こんな事故はやめる理由にならない。さもなければ最初からやらないことだ。と決心。のちに父親から「そういうと思ってたよ」と言われたらしい。笑。

数週間休んだ後、復帰を果たすものの事故の後遺症は想像していた以上に大きくて、どうしても限界まで攻めることができなかったり、体力の低下が激しくて完走できなかったり。そんな萎えそうになる自分を奮い立たせてくれるのはやはりライバルの存在なんですね。映画でもニキがハントや他のドライバーが活躍する様子を横目で睨みながら懸命に治療を受けるシーンがありましたが、ベルガーも復帰後、ライバル(とも認めていないようなドライバー)に右から左から追い抜かれたことを思い出すと負けん気が出てきてトレーニングにも力が入ったのだとか。映画では復帰を果たしたラウダとハントがグリッド上で無言で頷き合うという、萌えるしかない場面があったけど、ベルガーにはそういう思い出はないんかな。なさそうだな。笑。

翌年、ベルガーはマクラーレンへ移籍。それまで在籍していたプロストから同僚のセナについて、

ここ数ヶ月はアイルトンは不思議なくらい親切だろう。だが、キミのことを知り尽くした途端に無視し、キミの弱点をひとつ残らず利用して、キミをメチャクチャにするぞ。


と忠告を受けたそうですが、ベルガーから見たセナは皆が言うほど気難しくなく、フェアだが意思強固。ベルガーをうまくコントロールしようとはするだろうけどそれはお互い様だし、何よりF1の世界で成功するために1000パーセントをかけている努力家として、見習うべきところがあると認めている。

逆にセナの方でも常にオープンで明るく呑気そうに見えて、ここ一発の速さに定評があり、彼が所属するチームにとって記憶に残る優勝をしてみせる(ベネトンの初優勝もベルガーだし、低迷していたフェラーリをモンツァで優勝させたのもベルガー)ベルガーのことを尊敬し羨ましく思う部分もあったと思う。そうじゃないと、あれだけ派手なイタズラをされて(セナのパスポートの写真を女性の裸の写真と替えてみたり、アタッシェケースをヘリの窓から放り投げてみたりとやりたい放題。イタズラの域はとっくに超えてる)、あのセナが許すわけない。笑。

キャプチャ
真剣に話を聞いているように見えるが、頭の中は次のいたずらの件でいっぱいなんだろ。

映画のハントとラウダはサーキット以外でも舌戦を繰り広げてたりしたけど、実際はセナとベルガーのようにアホなこともいっぱいやらかしてたんでしょうね~。

映画といえば、若かりし頃のポストレスウェイトやモンテゼモーロが観られたのも嬉しかったであります。

rush09.jpg
ルカさま、今も昔も端正でいらっしゃる。
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テーマ:読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

* 14:29 * comments(2) * trackbacks(0)
COMENNTS
こんばんは!ご無沙汰いたしております。
RUSHを見るまではF1といってもモナコの映像くらいしか知らなかった私が、いまや毎日うわごとのようにニキちゃんニキちゃん言っております。
映画のブリュールくん版のニキちゃんももちろんですが、若き日のご本人様もかなり美しいですよね!なぜ非モテねずみくんみたいに言われていたのか納得いきませぬ!
映画では絵に描いたようなライバルだったニキちゃんとハントさんが、実際はシーズン中に一緒にお泊りをするほどの仲良しだったと知ってあごが外れたりしております。(要するに死ぬほど萌えています)

F1好きのちあきさんからのおもしろいご紹介、ありがたく拝読しました!
ラウダさん、後輩とのエピソードもたくさんあって、育てるのも上手だったんでしょうねー。でも結局アドバイスを聞かないベルガーさんもF1ドライバーらしくておもしろい!
波子 * URL * 2014.04.05 Sat * [ 編集]
波子さん、今晩和ー!
こちらこそご無沙汰しておりました!

RUSH、面白かったですね。観る前はもっと大味な作品なのかと思ってたんですが(ロン・ハワード監督、アメリカ人ですし・笑)、ニキもハントもすごく魅力的に描かれててよかったデス。

>若き日のご本人様もかなり美しいですよね!なぜ非モテねずみくんみたいに言われていたのか納得いきませぬ!

私は引退してだいぶ経ってからのラウダさんしか知らないんですが、若い頃はホントに美形ですよね!昔の写真を見てびっくりしました。おまけにフェラーリのドライバーなんですからモテないわけないですよねー(笑)。実際はハントさんと仲良しだったんですか!チームにお金がなくてやむなくルームシェアをすることはあるそうですが、同じチームでもないのに一緒にお泊りとは、彼らガチですな。

ラウダ先輩のアドバイスを無視して墓穴掘ってたベルガーも今や立派なおっさんです(笑)。昔のF1ドライバーは面白エピソード満載ですし、巻き込まれリタイアの時には相手チームに殴りこんだりして、とても人間臭かったんですが、今現役のドライバーはどうなんでしょうね。ラウダとハントみたいに後に映画化されそうな奴らはいないのか。非常に気になるところです。
ちあき * URL * 2014.04.08 Tue * [ 編集]
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