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将軍、北で敗北す・・・。
2014.03.23 Sun
第四弾:「極北ラプソディ」/海堂尊

極北ラプソディ (朝日文庫)極北ラプソディ (朝日文庫)
(2013/10/08)
海堂 尊

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極北クレイマーの続編。前作の最後に地域医療の再生請負人として華々しく登場した世良が主人公。「スリジエセンター1991」を読んでないので、なんであの世良先生が再生請負人なんかをやってんだか全然わからないんですが、過去にもいくつか問題のある病院を再生させているようです。ただし、そのやり方は非情ともいえるもので、新しく着任した極北市(財政破綻している)の市民病院では職員を大幅にリストラ。その結果、残ったのは副院長の今中(外科医)と看護士が2人だけ。当然人手不足というわけで救急救命センターは廃止。急患はすべて隣の雪見市にある救命センターに委託というか丸投げ。ひとり残った今中医師も世良のやり方に反感を覚えつつも、現状を変える手立ては何一つ思いつかない・・・という状態。

最初は世良のことを救世主のように崇め、歓迎していた極北市民もいざ世良が病院改革に乗り出すと大慌て。まさか救命を閉鎖したり入院患者は受け付けない!なんて言われると思ってなかったんでしょうが、市が財政破綻すれば、そこが運営している市民病院も無事でいられるわけがないってことがわからなかったのかな。わかんなかったんでしょうね。私も病院だけは地域に必要不可欠なものだから、なんらかの延命処置がとられるもんだと勝手に思い込んでましたよ。

※以下ネタばれ注意。
しかしいくら責められたところで世良はブレない。ブレようがないわけです。金も人材もないんだから。文句言うならせめて医師を増やせと市に言ったところで、「そんなお金あるわけない」の一言。よって相変わらず救命は閉鎖。例外も一切なし。でもそれでは助かる命も助からない!と今中も反発するけど、それはもう寿命じゃね?と世良先生まったく動じません。

ここまで世良が腹を据えるにはそれなりの理由があるんでしょうが(スリジエ絡みですよね)、さすがに世良も鬼ではないので自分が診療を断った患者が道端で亡くなっていたと聞かされ揺れます。世良が断ったのにはちゃんと理由があって、よくよく話を聞いてみれば一概に世良だけを責めることはできないし、世良も自分を守る術を心得ているので、この件で彼がひどく糾弾されることはないんだけど、それでもやっぱり傷ついちゃうよね。ひとりでマスコミに立ち向かう世良ちゃんが可哀想で泣けてくる。

その頃、救命を引き受けてもらう代わりに雪見市にレンタル移籍させられていた今中も、離れてみてようやく世良のことを理解し、孤軍奮闘する世良先生の側を離れるんじゃなかった!と後悔。からのまさかのドクターヘリでの帰還!しかも速水用の真っ赤なツナギ姿で!今中先生、キャラは薄いのに凱旋だけは派手だな(笑)!

突然帰って来ちゃった今中に「本当に私は必要ないんですか?」と何度も問い詰められ、ヘリが巻き起こす轟音の中わずかに首を横に振る世良ちゃん。こういうとこ、ホントに海堂先生って乙女だと思う(笑)。世良の髪が風になびくとかさ。世良院長、40歳越えたおっさんなのに可憐すぎるわ描写が。

で、この今中先生が預けられていた救命センターの副センター長を務めているのが、我らが速水晃一。ジェネラル・ルージュであります!もう全然変わってない(笑)。どころか高階院長の目が届かない場所でさらにパワーアップしている感さえあります。念願のドクターヘリを手に入れ、まあこき使うったら。佐藤ちゃんたちもたいがい働かされてたけど、さすがに下手したら自分が死ぬかも?みたいな事態にはならなかっただけましです。速水贔屓の自分でさえ、「いくらなんでもそれはあかんやろ!」思いましたからね。それと速水専用の赤いツナギってあれは速水からのリクエスト?さすがに口紅は塗らなくなったと思うけど(そうであって欲しい!祈)、まだ赤にこだわってんのかなあ。そういうとこが、意外と花房が愛想尽かした原因なんでないのか(速水先生、ついに師長に振られました。笑)。

スリジエの弔い合戦とばかりに一人奮闘する世良ちゃんも、再会した恩師の久世先生から優しい理解ある言葉を掛けてもらって、少し気が楽になったようでよかった。なによりもう一人じゃないもんねー(ああ、速水先生・・・※)。最後はちょっと医龍みたいな展開になってて笑いました。あの場に速水がいればなんてことない話なんでしょうけど、雰囲気だけは「朝田を呼べ!」と言いたくなるような緊迫ぶり(笑)。久世先生も朝田の恩師の桜井先生みたいだし、後藤先生は研修医の早川っぽい。

肝心の病院再生についてはまだまだこれからって感じですが、世良ちゃんの目指す医療を中心とした行政単位の再編成は難しいだろうけど面白そうでもあります。私も給料少ないけど診察費だけは真面目に払うよ!

※花房師長は北の果てまで速水に着いてきたものの、結局は昔の男、世良ちゃんのことが忘れられなくて、それが速水とうまくいかなくなった原因・・・みたいに語ってたけど、世良ちゃんもかつて自分のことを”ジュノ”と呼んだ天才外科医のことが全然忘れられないみたいなんだけど。前途多難だなあ、師長。
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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

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