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読書の秋です。
2015.09.02 Wed
ミステリーランキングで1位を総なめした「その女アレックス」を友人が貸してくれたので読みました。
評判どおりとても面白かったです。訳も上手くて読みやすいのもよかった。

すでに映画化の話も進んでるそうですが、例によって私の頭の中ではとっくに妄想キャスティングによって映像化されております。

小説の舞台はフランスだけど、あいにくフランスの俳優には疎いので、勝手ながら場所をイギリスに移しました。
以下、脳内妄想キャスティング。

alex_20150916211132aed.jpg

・カミーユ・ヴェルーヴェン警部(身長145cmのちっさいおっさん。悲惨な過去から立ち直れないでいたところ、この事件を無理やり担当させられ現場復帰。ゆえに勘がいまいち戻ってないのは否めず):ティム・ロス(身長的にはたぶん池乃めだか師匠が一番近い)
・ジャン・ル・グエン捜査部部長(カミーユの上司兼凸凹コンビの片割れ。なんだかんだで面倒見のいい頼れるおっさん):スティーブン・フライ
・ルイ・マリアーニ(カミーユの部下。金持ちの洒落者。有能で女性にも受けがいい):マシュー・グッド
・アルマン(カミーユの部下。筋金入りのドケチ。でも仕事はこなす):トム・ハーディ
・ヴィダール判事(カミーユ曰く、おつむが弱い。女たらし顔の若手判事):ダン・スティーブンス
・アレックス(小説の主人公。謎多き女):レイチェル・ワイズ

※以下、中途半端なネタばれ感想。
アレックスという名前の女性がある日突然、見ず知らずの男に誘拐され監禁される。男の目的はただひとつ「アレックスが死ぬところを見るだけ」。なぜ自分がそんな目に合わされるのか、男の正体もわからないまま衰弱していくアレックス。ここまでは少し前に読んだ特捜部Qシリーズの「檻の中の女」と似たような話だと思った。しかし物語は犯人が逃亡の末、自殺するところから意外な展開になる。警察が監禁場所に急行した時にはすでにアレックスは自力で逃げ出していたのだ。アレックスとは何者でなぜ狙われたのか?警察は謎の女アレックスを追い始めるが・・・。

実はアレックスを誘拐したのは彼女が依然つきあっていたBFの父親で、そのBFは咽喉に硫酸を流し込まれた無残な姿で発見される。父親は息子の仇を討つためにアレックスを探し出し誘拐したというわけ。しかも似たような硫酸による殺人事件が過去に2件起きていて、これはもしかせんでもアレックスはシリアルキラーなのでは?との疑いを持ったパリ警視庁の警部カミーユとそのチームは必死の捜査に乗り出すが、その間もアレックスは淡々と犯行を重ねていく。殺害方法はいつも同じ、被害者を後ろから鈍器で殴り、ほとんど意識を失ったところで咽喉に高濃度の硫酸を流し込む。当然、顔の下半分は崩壊。ものすごく残酷。

でもその残酷さには必ず意味があるんだろうし、被害者にも共通点があるんだろう。というか、たぶんこれはアレックスの復讐劇なんだろうなと思っていたら案の定そのまんまの展開で、そういう意味ではよくある話ともいえるんだけど、それでもやはり、アレックスをここまで追い込んだ過去の出来事が明らかになるにつけ、彼女のことを気の毒に可哀想に思うのであります。被害者の中には家族持ちもいるんだけど、それでもなあ。同情できないんだよな。

で、この小説が面白いのはここで「アレックスも気の毒な女だったなあ」ですまないところ。なんとアレックスが最期に打った大芝居にすべて承知の上で警察が乗っかってやるのです。おまけに判事までが一緒になって「大事なのは真実ではなく正義だ」ときました。真面目に読むと「冤罪やろ!」となるんでしょうが、これがそれまで事件の扱いについてさんざん対立してきた警部と判事がさわやかに握手しながらの会話だってのがたまらん(笑)。本当に裁かれるべきは誰なのか。さすがわかってらっしゃるわー。冤罪だけど。

最後の展開については賛否両論あって、確かに警察がそれやっちゃおしまいだろ!とも思うんですが、アレックスが自分の思い通りに進むかどうかもわからない計画にあえて賭けたところが切ないというか、誰かひとりくらいアレックスの味方がいてもええやん!と思っていたので、個人的には救いのあるいいラストだと思います。

そういうわけで、なにか不思議な爽快感で終わる小説で、途中かなりグロいんだけど読んでよかった。面白かった。またカミーユ警部はじめ登場人物がみんないいキャラ揃いなのも好きなところ。妻子を失い人生のどん底にいたカミーユでさえ思わず”小躍り”してしまった、母親の肖像画を巡るエピソードはよかったなあ。読んでるこちらまで小躍りしてしまうくらい。アルマン、大好きだ!
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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

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